富士市のビジネスで縁結び、人と人をつなぐ場所
~コワーキングスペース『LITTLE L』インタビュー~
~ 富士市のコワーキングスペース『LITTLE L』~
令和3年3月にオープンした『LITTLE L(リトルエル)』。長年ウェディング業界に勤め、その後空間やグラフィックのデザインに携わった後、現在はライフデザインをサポートしながらコワーキングスペースを運営している、LITTLE L 代表/organizer の早川 方史さんにお話を聞きました。
コワーキングスペース事業を通じて、人と人との縁むすび
以前東京で仕事をしていた頃に、自分自身がコワーキングスペースを利用しながら、いつかこういう場所が富士市で必要じゃないのかなと思っていました。
また都市部以外では、起業でチャレンジすることや、フリーランスという働き方がよく知られていない感覚があって、例えば「副業っていうのは、ネットで記事を書いたりする形のものでしょ?」という考えがまだ先行してるように感じます。
私はシェアオフィスやコワーキングスペースという事業を通して、ビジネス上の縁結びのお手伝いをできたらと思い、『LITTLE L』を開業しました。働く場所を提供するだけでなく、起業や副業をする人、何かをやりたい人のチャレンジを形にできる場づくりを意識しています。
起業や副業、転職はすごく大きな転機ですが、サポートしてくれる人がいないと勇気がでなかったり、不安だったりしますよね。仕事は知識だけでは前に進めません。地元で人とつながること、そして情報を交換しあいながら刺激を受け続けるという姿勢が大切です。そういった機会を継続的に提供しつつ、最終的には自立を促していくようなサポートを行っています。
その人の才能を生かすために何ができるのかを一緒に考えて、人と人との縁むすびをお手伝いするのは、これまでウェディング業界で取り組んでいたこととあまり違いがないのかなと考えています。
気軽に立ち寄って話をしたり、悩み事を口にしやすい空間づくり
『LITTLE L』の良さは、利用者が顔を合わせてラフなコミュニケーションができる環境です。
他のコワーキングスペースに比べて広い場所や個室がないのですが、それを逆手にとって、壁に向かって仕事をするブースのない空間をデザインしています。丸テーブルや中央テーブルで仕事をしながらも、合間に「ふーっ」と一息ついたときに、ちょっと相談しあったり、向き合って自然に会話できたりする仕掛けです。
ソファの空間は、コーヒー飲みながら少し雑談するような、ワークから離れる場所を意識して作りました。クリエイティブな仕事のアイディアは、休憩してるときのリラックスした精神状態からも生まれるのではないかなと思っています。
エステやマッサージなど、健康系ビジネスのオーナーに使っていただくこともあります。まだサロンをお持ちではなく、自宅兼サロンや出張もハードルが高いと感じる方が施術場所として利用してくださいます。第三者的な場所であることや、居心地がよいことが理由で選んでいただくようです。
ビジネスは心と体、どちらも大切なので、セットでメンテナンスできるところが良いですよね。
『LITTLE L』の活動は、まだ存在を知らない方も多いので、知っていただくためのアクションをもっと起こしていかなければと思っています。様々な方とつながり、紹介していただき、会員数を増やしていきたいですね。
チャレンジする人を応援!起業の第一歩も細やかにサポート
私は飲食ビジネスがすごく好きなので、飲食ブランドの立ち上げをお手伝いすることが得意です。実は、『LITTLE L』としてキッチンカー事業もしているんですよ。
起業をしていく中で最初に必要となるものは、ロゴ、名刺、パンフレット、キッチンカー事業ならのぼり、看板、メニューなどの制作物です。私自身デザイナーということもあり、ご依頼をいただければお手伝いさせていただくことも可能ですし、ホームページをつくりたい、行政書士・社労士を紹介してほしい、といった要望にも幅広く応じられるところは『LITTLE L』の強みです。たくさんの地域の仲間と一緒にプロジェクトチームをつくり、チャレンジ第一歩のお手伝いをさせていただきます。
「まだ何も決めてないです、でも何かやりたいと思っています」という、未計画な状態から気軽に利用してもらっても全然構わない場所です。私も起業するにあたり、計画をたくさん立てたのですが、うまくいかないことは山のようにありました。ましてや激変する社会情勢の中で、計画通りにいっている人なんていないのではないでしょうか。
私たちとまず動いてみて、たくさん失敗&改善しながら、一緒に進んでいきましょう!