富士市でつくる新しい創造が生まれる場
～ コワーキングスペース『TSUKURIBA』インタビュー ～
令和3年7月にオープンした富士市のコワーキングスペース『TSUKURIBA』。『TSUKURIBA』を運営するルカデザイン合同会社 代表 武下州博さんとルカデザイン合同会社 ディレクター 佐藤巧さんに、オープンした理由やおすすめの使い方などについてお話を聞きました。
中央 ルカデザイン合同会社 代表 武下州博さん
左 このみ会 加藤さん（取材者）
コンセプトは“面白いことをやってみたい＆創り出したい人が集まる場所”
（武下さん）この場所は令和3年4月までイタリアンレストランでした。同じビルの3階でWeb制作会社を運営していた時に下の階が空くことを知り、「良いスペースだから何かに活用できないかな」と思ったことがきっかけです。私自身、Web制作会社を立ち上げる前に5年ほどフリーランスをしていた時期があって、フリーランスの方が集まるような場所をつくれたら、Web制作とも相性が良いし、なにか楽しいことができるかもしれないと考え、コワーキングスペースをオープンしました。
『TSUKURIBA』があるビルは、通りに面しているので利便性が高いんですが、裏側には公園があり意外と静かなんです。一番奥の窓に面した会話スペースでは、自然を見ながら落ち着いた雰囲気で仕事をすることができます。晴れていると富士山も見えますよ。
（佐藤さん）手前の作業スペースにはカウンターテーブルがあるので、座りっぱなしの仕事が多い方は、たまにスタンディングデスクとして使うのもおすすめです。立った方が集中できるなんていうことも言いますよね。会話スペースや集中できる作業スペース、スタンディングデスクと、気分に合わせていろいろな場所で作業できるのもおすすめポイントです。
（武下さん）そうですね。どのスペースもゆったりとしたレイアウトにしているので、集中して作業しやすいと思います。また『TSUKURIBA』は24時間営業なので、好きなときに利用していただくことができます。もともと常駐するスタッフがいなくても自由に使えるようなスペースにしたかったので、それならいつでも利用してもらえるようにしようと思い24時間営業にしました。24時間営業のコワーキングスペースは少ないので、夜間や休日に利用されている方は結構多いですね。
富士市で働く魅力は、環境の素晴らしさ
（佐藤さん）私はもともと関西出身で、東京で働いていた時期もあるんですが、東京で暮らしていたときは、人の数や満員電車などしんどいことも多かったんです。富士市で働き始めて、そういうしんどさがなくなったので、過ごしやすいと感じています。それと、移住者同士で集まる組織だったり活動だったり、そういうサポートがあるのは地方ならではかなと感じています。
（武下さん）なるほどね。私は富士市出身なので、そういう違いは分からないんですが、富士市は、市のバックアップがしっかりしていて、補助金などのサポートが手厚いですよね。
はたらく場所＋業務支援で、ワーカー同士のつながりもサポート
（武下さん）運営している私たちがWeb制作会社ということもあり、仕事をしている方同士のつながりをつくりやすいという点がメリットだと思っています。例えば、フリーランスを始めたばかりで実績をつくりたい方に、私たちからプロジェクトの一部をお願いする、実績づくり支援を行っています。
『TSUKURIBA（ツクリバ）』の“創る（ツクル）” には、デザイン的なことだけでなく、ビジネスモデルや事業なども含めて面白いことをやってみたい＆創り出したい人が集まる場にしたい、という思いを込めています。地域の社会問題を解決するような取り組みをしたい方にも活用いただけたら嬉しいですね。「富士市で面白そうなことをやってみたい」と手を上げる人と、それに「自分も混ざりたい」と思う人が集まったら、活気もでるし良いですよね。
（佐藤さん）実際に運営を始めてみて、利用するのはフリーランスの方だけではないことが分かりました。会社員の方がお客さんとの打ち合わせの場に、学生さんが自習室がわりに、また建設会社の事務の方がテレワークスペースとして利用するというケースもあります。
『TSUKURIBA』では法人登記ができるため法人利用も多く、富士市に営業所をつくる際に利用してくださっている企業さんもいます。
（武下さん）ここでは様々なイベントも実施していて、ビジネス系のセミナーや日本茶の講座、子ども向けのイベントなどホームページやSNSでお知らせしています。これからは特に、オープン当初に考えていたフリーランスの方や、女性の方にもっと利用していただけたら嬉しいですね。