【連載企画】富士市の副業・兼業人材活用の事例紹介 第3弾!

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常葉大学 経営学部 小豆川ゼミ(3年)は、富士市の副業・兼業人材の活用の取組について、「副業・兼業の利用を促進する機関・支援者」と「副業・兼業を活用・実施した企業・人材」について、インタビューを実施しました。

今回は、富士市における副業・兼業人材の活用を事例集にして発信します。
今回は事例紹介の第3弾です。

副業人材を活用した企業へのインタビュー

株式会社羽田
富士のお茶を若い世代へ

事業内容 製茶機械の製造や販売、修理
住所 〒417-0826
静岡県富士市中里249-1
URL http://www.teacom-hada.jp

副業人材の活用背景

若い世代を中心に緑茶を飲む機会が年々減ってきているので、気軽に生活の中で楽しんで欲しい、そんな思いから、急須がなくても飲める富士市産の粉茶を作りました。
パッケージを女性ならではの柔らかい表現でデザインしてほしいという希望があり、女性の副業・兼業人材の活用を始めることになりました。

取組内容

「WING TEA」のデザインを含むブランディングは 2年程前に委託し、おしゃれで柔らかな表現を用いたパッケージが、若者を中心に人気となっています。富士市が「紙のまち」ということで薄紙型を使用し、このみ会 ※1 に商品の梱包作業をお願いしています。商品の販売は、「静岡まるごとネット通販」 ※2 で行っており、現在は大手百貨店や有名牧場と商談中です。

※1 このみ会(2022年4月に発足した富士このみスタイル推進協議会の通称): 富士市の女性移住者と市民が中心となった団体。ワークシェアの実践のほか、スキルアップセミナーや交流会を実施、運営し、新しい働き方を推進している。
※2「静岡まるごとネット通販」: 静岡県名産のお茶をはじめとする食品から、職人が手掛ける工芸品まで、静岡県の魅力的な商品を取り扱うネット通販専門モール。

活動成果

今までは、製茶機械の製造や販売、修理を主要事業として取り組んでいたが、このみ会や三井さんに業務を委託してから、袋のデザインや商品の梱包など、未開拓だった分野に進出できるようになりました。「WING TEA」の誕生は、新富士駅や羽田空港などの販路拡大、ほうじ茶などの商品開発にもつながっています。

【副業制度を活用した人へのインタビュー】

デザイナー 三井 佳奈さん 富士市在住

副業の目的

以前は新横浜に住んでおり、本のデザインの仕事をしていました。出産を機に富士市に移住し、勤務先である工務店「空間工房ロハス」のギャラリーで何かできないかと考え、地域の魅力的な商品や人の魅力を伝える場所として様々な企画を実施してきました。デザインで富士の住環境を豊かにできないかと考えていたころ、「WING TEA」のパッケージデザインの仕事に出会いました。幅広くいろいろな方とつながる良い機会と捉え、副業・兼業として関わることになりました。

副業制度を活用した感想

WING TEAは地域の飲食店や「静岡まるごとネット通販」で販売されるなど、つながりが広がっています。羽田空港のマルシェでは海外の方にも販売しました。地元のラジオエフ に出演して商品のPRをしたり、日本テレビの「ペッコリ妄想移住ランキング」では商品の梱包作業が放送されたりするなど、知名度は上がり、込められた想いも広がっていると感じています。

※ラジオエフ(Radio-f):富士コミュニティエフエム放送株式会社

【学生の取材後記】

加藤 純香(常葉大学経営学部小豆川ゼミ)

企業は、課題となっている業務や改善したいことを副業・兼業人材に任せることが、新たな仕事の獲得につながると感じました。一方、副業・兼業人材は、本業の内容や特技を活かすことができて、仕事の幅や人との関わりが広がるというメリットがあります。このようなビジネスマッチングは、商品開発や販売経路の拡大につながるので、企業は推進していくべきだと感じました。

副業・兼業に興味のある方は、こちらまでお問い合わせください。

富士市副業・兼業プラットフォーム
(企業向け)https://wwork-fuji.jp/company/index.html
(ワーカー向け)https://wwork-fuji.jp/worker/index.html