富士山の麓のワーケーション施設~エスプラット フジスパーク~
富士市大渕にある宿泊施設エスプラットフジスパークでは、元大学という建物をリノベーションして、研修型ワーケーションを積極的に受け入れています。
エスプラットフジスパークは撤退した富士常葉大学の建物を再活用し、令和2年8月にオープンしました。「当ホテルは体育館やサッカー場、野球場を整備しており、隣には県営の水泳場もあるため、スポーツ合宿を中心に年多くのお客様を受け入れるホテルです。しかし譲り受けた当初は敷地内の草抜きから始めなければならなかったり、建物内の旧教室に机や椅子が残っていたりと、とてもリノベーションのやりがいがある状態でした。」と話してくれたのは営業担当の奥村直人さんです。
自ら手を挙げた富士市での新規プロジェクト
エスプラットフジスパークは静岡県内に多数の温泉施設やホテルを展開する(株)時之栖系列のホテルです。奥村さんは千葉県成田市出身ですが、三島市にある大学への進学をきっかけに静岡県へ移住してきました。
もともと大学では野球部のマネージャーをしており、スポーツを裏側で支えることに興味を持っていました。時之栖へ就職後、御殿場や修善寺のホテルでフロントやレストランサービスをしていましたが、富士市でスポーツ合宿を中心とした新規プロジェクトが社内で発足すると聞き、自ら手を挙げて参加しました。
平日の稼働率を上げる策としての研修型ワーケーション
ホテルがオープンしたのはコロナ禍でした。そのため、当初はとても集客に苦労しました。しかし、徐々に施設の利便性が認知され、今では年間で2万2,000泊程度利用されています。令和6年7月に開催した女子ソフトボールの日米対抗戦の選手など、世界レベルの競技者にも利用されています。
現在利用者の9割がスポーツ合宿での利用ですが、残り1割は企業の研修等をワーケーションと組み合わせて受け入れています。
どうしてもスポーツ合宿は土日や長期の休み期間での利用が多く、平日の稼働率を上げることがホテルとしての課題でした。
そこで生まれたのが、企業の研修型ワーケーションを受け入れるというプランです。
エスプラットフジスパークの強み
事前調査の結果、関東圏を含む近隣の企業は片道1時間程度の距離での研修会場を探していることが多く、富士市は新幹線でも高速道路を使った車でも条件に当てはまる立地です。さらに富士山のお膝元というのもプッシュできるポイントです。
その中でもエスプラットフジスパークは旧大学の教室を活かした研修会場があることに加えて、レクレーションとしてスポーツもできます。スポーツもソフトボールなど本格的なものもできますが、最近のおすすめはボッチャです。ボッチャなら接触がないため、けがの心配がありませんし、何よりチームワークが必要な競技ですので、社内研修のメニューとしてはピッタリです。
さらにクラフトビールも醸造しており敷地内でバーベキューもできます。研修型ワーケーションといっても企業の目的は様々であり、社員の親睦を深めることが目的という企業もあります。
そのため、エスプラットフジスパークの強みは研修、スポーツ、バーベキューといったそれらの要望にすべて応えることができることです。
現在では研修型ワーケーションとして年間1,000泊程度利用されています。年間で複数回利用していただける企業もあり、利用状況は増えています。
地元に愛されるスポットに
「エスプラットフジスパークの利用者の9割が市外の方です。ホテルという性質上仕方のないことですが、地元に愛されるスポットになっていきたいと考えている当社としては実はギャップが生じています。そのため今後はエスプラットフジスパークを会場として地元の方も参加できるイベントなどを開催していきたいと考えています。地元の子どもからお年寄りまで、多くの方がここに集まり、エスプラットフジスパークができてよかったと思っていただけたら最高ですね。」と奥村さんは熱く話をしてくれました。
富士市は研修型ワーケーションの誘致を積極的に進めています。
日本で唯一富士山を海抜0メートルから望める富士市で、ワーケーションを実施しませんか。
令和6年度中に実施される場合には、市からの補助を受けられる場合もあります。
https://www.city.fuji.shizuoka.jp/sangyo/0313/wahojo1.html
過去にエスプラットフジスパークでワーケーションを実施した企業のレポート
https://itumo.fujicity.jp/column/009.html
エスプラットフジスパーク
https://fujispark.com/