地元企業の底力をあげていきたい
~富士市へ移住してきた公認会計士~

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富士市地域産業支援センター(Beパレットふじ)には、富士市の企業等の様々な課題に対応できるように、相談にあたるコーディネーターも様々な経歴や職種が揃っています。
その中に富士市へ移住してきたコーディネーターがいます。

富士市へ移住してきたコーディネーターは公認会計士でもある御園生佑介さんです。御園生さんはもともと横浜出身で、大学も東京へ通っていましたが、就職をきっかけにまずは静岡市へ移住しました。

地方という選択

公認会計士としてのキャリアをスタートさせるにあたり、東京で就職するのか、地方で就職するのかを真剣に考えました。
東京には誰もが名前を知っているような大企業・グローバル企業が多く、それら企業の監査等を受け持つにあたっては大規模なチームを組みます。その中で各人が時間をかけて経験を積み、専門性を高め、複雑な会計論点にも対応できる会計士へと成長します。
対して地方は大規模なチームが少ない代わりに、少数精鋭で各人が様々な役割を担いながら、コンサルティング業務など監査以外の業務にも携わる機会が多いです。また、経営者との距離も近いため、会社の経営に関する相談対応など、総合力の高い会計士へと成長します。
どちらで就職するかを考えたとき、私は地元に根差す企業に寄り添って様々な面から支援をできる会計士になりたいとの想いが強く、地方での就職を選択しました。
また、地方を選択したプライベートな理由もあります。
学生時代満員電車に毎日乗っていて、疲れました(笑)。体力的なことではなく、人生の何分の一をこの満員電車の中で過ごしていると考えたときに、自分が本当にしたい生活を見直しました。
もともとキャンプが好きで、自然が大好きです。なので、自然が近くにある所で暮らしたいと考えていました。

静岡市への移住、そして富士市への再移住

静岡県を就職先に選んだ理由は、海と山に囲まれ自然あふれる環境でありながら、横浜にも1時間程度で帰ることができるためです。実は採用試験の時に、初めて静岡駅に降り立ちました。ただ、祖母の家が浜松市にあり、静岡県自体には愛着を持っていました。静岡県に来て、まず感じたのは人の対応が温かく、魅力的な方が多いことでした。採用試験の時もそれを感じ、働くならここだと思いました。
静岡市には6年住んでいましたが、家を建てることを契機に富士市へ再度移住しました。
富士市の他に、藤枝市や三島市も検討しましたが、土地の条件が良く、職場である静岡市の事務所にも通えるため、富士市に決めました。

富士市について

富士市に来てから、特に不便は感じていません。もちろん地区にもよると思いますが、生活圏内にスーパーやドラッグストア、ファストフード店、ホームセンターなど一通りそろっており、保育園や病院も近くにあります。
また、朝霧高原などのキャンプ場も近く、さらには高速道路も新幹線も走っています。
車は生活にはやはり必要ですが、それは静岡市もそうでした。なので、それがマイナス要素にはなりません。
ただし、ごみの分別には驚きました。紙ごみやプラスチックの分別が、他の市町より細かいと思います。でも、これは環境にはいいことであり、さすが紙を大切にするまちだと感じました。
オススメは富士西公園です。雨でも子どもと遊べる公園は、全国探してもなかなかないと思います。
また、移住者あるあるだと思いますが、富士山を毎日近くで見られることに感動しています。
このように富士市へ移住してきて、とても楽しく暮らせています。

Beパレットのコーディネーターとして

Beパレットは自治体が実施している事業として、とても意味があると思います。自治体の企業支援というと、選ばれた成功事例に近い企業を支援することが多いと感じています。
しかし、富士市のBeパレットは全くの0から支援をしますので、本当に支援を必要としている企業の支援ができます。
また、いろいろなコーディネーターがいて、気軽に対面で相談できるのが強みだと思います。最近はウェブでの面談も多いですが、やはり対面の方が伝えやすいメリットはあります。
コーディネーターとしては、傾聴する姿勢を大切にしています。自分が持っている知識を伝える前に、まず相手のいいたいことを理解したいのです。言語化することが苦手な相談者もいますので、その場合は言語化を手助けし、何が必要かを一緒に考えるようにしています。相談に来てくれる方は、みなさんしゃべりたい方ばかりです。相手に押し付けないように、まずは必ず聞くようにしています。
そして、私の強みは何といっても富士市民であることです。企業の製品やサービスの相談を受けるに際し、消費者目線で話ができます。本当に富士市にそれがあったら便利で使いたくなるのかなど、地元民だからこそのアドバイスができます。
親近感をもって寄り添える、そんなコーディネーターになりたいです。
そして、富士市の企業の底力をあげていきたいです。